アイル通信2011年10月号

2011-10-01

助け合いや支え合い 「日本人っていいなぁ」実感

3月11日のあの日から半年が過ぎた。今もテレビから“その後の様子”を伝える映像が消える日は無い。そこでは、助け合い支えあって暮らす日本人の姿が映し出されている。

 恵庭市における支援活動は3駐屯地自衛官1000人の派遣を筆頭に、市民の支援を募り被災地に対する物的支援や、市職員の被災地派遣も行われた。

 また、恵庭でも知人を頼り非難してきた方々が大勢おり、多くの方々は雇用促進住宅に住まわれ、いつかは帰りたいと願いながら生活されている。

 避難されてきた方々に対しては市で日常生活用具の支援をし、定期的に非難されている方々を訪問したり、被災者の気分転換事業を展開している。

 そこにアイルや市職員有志が加わり、更に企業の方々も協力する形で支援事業が展開されている。まちぐるみで被災者がこの困難を乗り越えてほしいと願っている状況が続いているのだ。

 市職員という立場から、あるいはまったくのボランティア活動として、私も出来る限り参加するようにしているが、参加して思うことは「日本人っていいなぁ」ということだ。みんな被災された方々の幸福を心から願っている。

 こういう全国が注目する災害に対して、テレビで映し出される方々が、自分の利益をすべて度外視して協力しているとは思わないが、私が接した方々は皆さん自分の利益を考えず、真摯に人の幸福を願い行動している。

 災害発生当初、災害地への支援を市で取りまとめすることになり、毛布や紙おむつの市民寄付を募ったことがある。そのとき、わざわざ買ってまで寄付していただくことは想定していなかったが、続々と届けられた物資は、近くのホームセンターのシールが張ってあり、ホームセンターでは品薄となったと聞いている

 市職員のボランティアチーム「シボラ」が主体となり、サッポロビール工場が協力する形で、夏に繰り広げられた元気回復事業では、にこやかに談笑する被災者の方々、汗を流し支援するシボラのメンバー、そしてそれを見守るサッポロビール工場長の姿が眩しく、思わず目頭が熱くなった。これが日本人だよなぁと思った。

 震災当初、略奪や暴動などは一切起きず、国難をみんなで乗り越えようという姿は諸外国からは不思議な現象に写ったようだが、その報道がされた時も「これが日本だよなぁ」と思った。

 日本は元来、自然の恵みに感謝し、助け合い支えあい暮らしてきた民族だ。いま、世界中が持続可能な環境を求め必死になっているが、皆が謳い文句にしている「自然との共生」などは日本人が古来より当たり前のようにこなしてきた生活習慣だ。

 ところが現代の社会情勢は厳しい。自分だけの利益を追い求め、助け合いや支えあいなど眼中に無いという事件が頻発している。自然の恵みや隣人に感謝する場面も極端に減っていると思う。それを改善するために様々なチャレンジが行われているが、私はまず原点回帰が必要なのではといつも思っていた。誰かにお願いするのではなく、まず地域住民が力を合わせ、地域が助け合い支えあう体制への転換が必要と考えていたのだ。

 人間は一人では生きられない。自分の居場所が見つからないという不可思議な社会現象は、助け合い支えあうしっかりとしたコミュニティが出来ていれば起こりにくいはずだ。

 誰かのおかげで自分が生きていけると判ったとき、人間は人にもやさしく出来ると思う。

 アイルの目標として地域コミュニティ再生のための支援活動があり、アイルのほか様々な団体がいろいろなチャレンジを続けているが、私から見るとなかなか出口が見つからない状況にあった。

 そんな中での大震災だったが、他人事とせず人の幸せを心から願う人々の行動は私にも希望を与えてくれる出来事だった“まだ捨てたもんじゃない”。皆さんはどう思われますか?やっぱり日本人って素晴らしいと思いませんか。

 最近震災報道に合わせて坂本九さんの「上を向いて歩こう」がよく流れてくる。
・・・・・私は森繁久弥さんの「人生賛歌」のほうが似合うと思うのだが・・・・・

NPO法人えにわ市民プラザ・アイル 理事 北岡 昌洋

このページのTOPへ戻る

Copyright(c) 2012 えにわ市民プラザ・アイル All Rights Reserved.