アイル通信 1月「楽しんで進化の波に」水野みどり

2020-01-14

近所のスーパーが自動会計レジに変わりました。店員さんがレジを通し、お客さんが機械を操作しお金を払います。昨今、人手不足や働き方改革でこのような自動化はどんどん進んでいます。若い人たちは、サクサクっと操作しますが、機械に不慣れな高齢の方々は精算機の前でまごついてしまいます。機械とはコミュニケーションが取れません。こっちの困っている様子など汲んではくれません。たとえ店員さんがやってきて説明をしてくれても、今度は後列に並ぶ人たちの視線が痛く、お金を取り出す指にも緊張が走り小銭がうまく探し出せません。高齢の父は「あのレジはダメだ。こっちはお金を出して商品を買っているというのに、周りに申し訳ない気持ちになる。これって、おかしいだろう」と嘆きます。先日の新聞にも高齢者泣かせのセルフレジのことが書いてありました。本州のどこかのお店では「ゆっくりレジ」と称し、高齢者優先のレーンを設置したとありました。優しい対応だとは思いますが、買い物に世代間格差が生まれているおかしな時代です。そんな中、インターネットで素敵な記事を見つけました。

年末の混雑しているスーパーで、高齢の女性が四苦八苦しながら自動レジの使い方を店員さんから教えられていたそうです。その場面を想像し「おばあさん、いたたまれないだろうなぁ」と思いましたが、その後を読むと、女性はこう言ったのです。「こういうのはわからないけど、未来みたいで楽しいわね。おばあちゃんは若い人に教えてもらうしかできないけど、がんばって覚えるからね」と。なんてすてきな方でしょう。わからないことを卑下するわけでも、IT化のせいにするのでもなく、自分がそこへ近づこうとする姿勢に感動しました。店員さんも笑顔になったに違いありません。

私もワープロからパソコンに変わった時、悪戦苦闘しながら周りに教えられ今は当たり前に使っています。きっとこの自動レジも社会の当たり前になるのでしょう。楽しみながら覚えていくしかないですね。(NPO法人えにわ市民プラザ・アイル理事、水野みどり)

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